引っ越しには初期費用がかかるものです。どれくらいかかるのか、おおよその金額を先に知っておきたいというかたも多いでしょう。
また、契約するまでには不動産屋の手順を踏み、書類の提出もたくさんあるのですぐに契約することはできません。
今回は引っ越しにかかる初期費用と支払うタイミングについてご紹介します。
引っ越しにかかる初期費用の相場と支払うタイミング
引っ越しにかかる初期費用の内容は不動産屋によって若干の違いはありますが、一般的な初期費用は全部で8点あります。
敷金
礼金
仲介手数料
前家賃
日割り家賃
賃貸保証料
火災保険料
鍵交換費用
この8点が初期費用になり、このトータル金額の目安を出すには、1か月家賃の金額の5~6か月分になります。
例えば1か月の家賃が8万円だとすると、初期費用は40万円~48万円が目安になります。
敷金とは保証金のことで、契約時には一旦払うのですが、使う必要がなければ退去時に戻ってくるものです。
万一家賃が払えないことがあった場合はここから差し引かれます。
また、退去時の部屋の修繕にも使われます。敷金の相場は約1か月分です。
礼金とは、大家さんにお礼として払われるものです。
現在は契約数を上げるために「礼金ゼロ」で貸してくれるところも増えていますが、金額の相場は1か月分です。
仲介手数料とは不動産屋に支払われるもので、大家さんと契約者の間に立つ不動産屋の報酬になります。
仲介手数料の相場は1か月分です。
前家賃とは、入居日の翌月の月額家賃と管理費に相当します。
例えば5月に契約をすると6月分を契約時に払います。
日割り家賃とは、だれもが月の初めから新居に移るということではないので、普段の月の家賃を日割りで算出したものです。
借主と保証会社が保証委託契約を結び、借主は賃貸保証料を支払います。
賃貸保証料とは、借主が家賃を滞納したときの賃料の立替や督促をしてもらうときの料金です。
保証料の金額は一般的には月額家賃の3割~10割で物件によって異なります。
火災保険料とは、万一火災を出してしまい建物が焼失などの損害を与えた場合、賃借人は原状回復の義務があります。
火災保険料は借りている部屋の原状回復するため、また自分の家電や家財、家具などの損害を補償するためのものです。
鍵交換費用とは、以前住んでいた住人が退去して、新しい入居者が決まり鍵のシリンダー部分を新しいものに交換します。
その時にかかる費用です。
初期費用の支払いのタイミングは、契約時に行われます。
物件が決まり、必要事項を書いた書類がすべてそろい、不動産屋の説明を聞いて全て支払うという流れになります。
また、引っ越し業者にかかる費用の支払いのタイミングは、引っ越しが行われる前に支払います。
引越し費用を少しでも安くするためにできること
引っ越し費用を少しでも安くするためには、敷金・礼金がゼロの物件を探す、キャンペーンなどを利用する、不動産屋、引っ越し業者ともに値下げの交渉をしてみる、自分でできることは自分でやる、ということです。
これらすべてをやってみた結果、1万円以上安くなったという声も多くあります。
また、移動する荷物をできる限り減らすことは安くするための足元の基本です。
荷物を減らすということは引っ越しの時間も減るのでとても効果的な方法です。
まとめ
引っ越しにかかる初期費用と支払うタイミングについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 引っ越しの初期費用を安くするには、不動産屋、引っ越し業者どちらにも値下げの交渉をしてみること
- 引っ越しの初期費用を支払うタイミングは不動産屋には契約時、引っ越し業者には引っ越し前に払うこと
- 引っ越しの初期費用を抑えるには、荷物を減らすことが基本
引っ越しにかかる初期費用は意外と多くかかるものです。
自分で目で見てわかるようにリストにしておくと大変便利です。
家賃に対しては引っ越しが月の初めと終わりの方でも料金が変わってきますのであらかじめ計算するのにリストに書き出すのが良いでしょう。
また、今はクレジットカード対応の不動産屋や引っ越し業者も増えていますので、事前に確認してみると良いでしょう。