バイクや原付に乗るかたは引っ越し時に運送が必要です。
引っ越し当日は近距離の場合でも、道の混み具合がわからないため安易に引っ越し先まで乗ることができません。
今回は、引っ越し時にバイク、原付を移動する方法と必要となる手続きを紹介します。
引っ越し時にバイク、原付を移動する方法と注意点
引っ越しの際にバイクを所有しているかたはバイクを移動します。
遠距離の引っ越しや複数台のバイクなどは自分で運ぶことができない場合があります。
バイクや車両の運送は引っ越し業者でオプションサービスを行っている場合が多く、車両専門の運搬業者に依頼することも可能です。
陸送の場合は、スタッフがトラックを運転して運ぶか、車両積載トラックを利用して運ぶかの二通りの方法で運びます。
また、離島の場合はフェリーを利用するため追加料金がかかります。
バイクや車両の引っ越しは、家の引っ越しより時間がかかる場合が多いです。
引っ越し後すぐにバイクを利用する場合は先にスケジュールの調整をして依頼しましょう。
引っ越し先までの距離にもよりますが、4~7日は余裕を持っておきましょう。
また、バイクの輸送を依頼する際には規定があります。
改造してあるバイクや走行できないバイクは運送を断られる可能性があります。
また、最大積載量を超える荷物を積んでいる場合は法的にも運送が難しくなります。
他にも、運送の際に安全に運ぶためにガソリンを抜いておくことや、安全に運転することができないバイクは運送を断られる可能性があるため、確認が必要です。
バイクの引っ越し料金の相場、安くする方法
バイクや車両の引っ越し料金は、メーカー、運送距離、自走できるかどうか、最低地上高15㎝あるかどうかなどの項目で決まります。
標準的なものからかけ離れたタイプのものは、別の方法で運送する場合があるため、料金が追加になる可能性があります。
引っ越し業者のオプションサービスを利用する場合、数社の見積もりを取りましょう。
Webサイトの引っ越し一括見積もりサービスを利用すると、数社の見積もりを最短1分で一度に出すことができます。
また業者の口コミや利用者の意見が掲載されているため、参考になります。
引っ越し業者に依頼した場合、引っ越し業者も専門業者に外部委託していることが多いです。
引っ越し業者だけでなく、車両専門の運搬業者にも見積もりを取り、比較することがおすすめです。
引っ越し時に必要となるバイク、原付の手続き
引っ越しをするとバイクや原付の登録変更の手続きが必要です。
バイクは排気量によって手続きの場所や方法が異なります。
自分のバイクの排気量区分を確認しておきましょう。
原付第一種 0~50㏄以下
原付第二種 50㏄~125㏄以下
軽二輪 125㏄超~250㏄以下
小型二輪 250㏄超
バイクの区分によって手続きの方法が異なります。
原付第一種、原付第二種(排気量125㏄以下のバイク)の手続き
引っ越し先の場所が同一市区町村内の場合、バイクの手続きの必要はありません。
転居届を役場に提出した時点でバイクの手続きも同時にされます。
ナンバープレートの変更もなくそのまま乗ることができます。
また、市区町村外の場所へ引っ越しをする場合は、原付バイクの登録変更の手続きが必要です。
この場合、旧居の役場で廃車手続きをして、新居の役場で登録手続きを行います。
旧居役場での廃車手続きに必要なもの
標識交付証明書(原付の車検証)
ナンバープレート
印鑑
廃車交付証明書、ナンバープレート、印鑑を役場の窓口に提出すると「廃車申告受け付書(廃棄証明書)」が交付されます。
廃棄証明書は新居役場での手続きの際に必要になります。
市区町村外に引っ越しをする場合は、ナンバープレートを外して返納する必要があります。
そのため、返納後は一時的にバイクに乗ることはできません。
新居役場での登録手続きに必要なもの
廃車申告受付書(廃車証明書)
本人確認書類(新住所が確認できる住民票、免許証、健康保険証)
印鑑
廃車申告受付書(廃車証明書)、本人確認書類、印鑑を提出すると標識交付証明書(原付の車検証)と新しいナンバープレートが交付されます。
新しいナンバープレートをバイクにつけると乗ることができます。
また、廃車と登録の手続きを同時に新居役場で行うことも可能です。
手続きを同時に行う時の必要な書類
標識交付証明書
外したナンバープレート
印鑑
本人確認書類(新住所が確認できる住民票、免許証、健康保険証)
これらの書類を提出すると同じように、標識交付証明書と新しいナンバープレートが交付されます。
軽二輪(排気量126㏄~250㏄のバイク)・小型二輪(排気量251㏄以上のバイク)の手続き
軽二輪と小型二輪の手続きは、原付バイクの手続きとは違います。
場所は地域の役場ではなく、運輸支局になるため間違いのないようにしましょう。
登録変更に必要なもの
軽自動車届出済証(車検証)軽二輪
自動車検査証(車検証)小型二輪
(以下は軽二輪、小型二輪で共通です)
自動車損害賠償責任保険証書(自賠責保険証)
新住所の住民票
印鑑
軽自動車税申告書
ナンバープレート(交換する場合のみ)
運輸支局にて申請書(軽自動車届出済証返納届または軽自動車届出書)を購入して記入します。
申請書と必要な書類を窓口に提出すると手続きは完了します。ナンバープレートを交換する場合は600円ほど料金がかかります。
まとめ
引っ越し時にバイク、原付を移動する方法と必要となる手続きについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- バイクの移動には、引っ越し業者か車両専門の運搬業者を利用すると良い
- バイクの引っ越し料金は、Webサイトで一括見積もりサービスを利用すると良い
- バイクは排気量によって手続き場所や手続きの種類が異なる
バイクの引っ越し料金は、業者によって様々です。
業者や引っ越し時期によっては約10,000円相当の違いが出る可能性があるため、見積もりは必ず取りましょう。