引っ越し時に必要となる実印の印鑑証明登録の変更方法

高額なものを購入する時には印鑑証明書が必要です。

日頃使うことはあまりありませんが、引っ越しの際には印鑑証明の変更届が必要な場合があります。

今回は引っ越し時に必要となる実印の印鑑証明登録の変更方法を紹介します。


引っ越し時に印鑑登録の変更は必要?銀行の届出印は変更する必要ある?

引っ越し時に必要となる実印の印鑑証明登録の変更方法

引っ越し時に印鑑登録の変更手続きが必要なケースとは、別の市区町村へ引っ越しをした場合に限ります。

同市区町村内での引っ越しでは変更手続きは必要ありません。

銀行の届出印は変更手続きをしなくてもそのまま使うことができます。

ただし引っ越した場合の銀行の住所変更は必ずしましょう。

銀行からの郵便物や更新されるカードが届かなくなる可能性があります。

銀行の住所変更の手続きに必要なものは、銀行の届出印と住所確認ができる本人確認書類の2点です。

また引っ越しを機に近隣の支店等に口座を移す場合、通帳とキャッシュカード、登録した銀行印を窓口に持参し、手続きを行いましょう。

取引銀行が近隣にない場合は、引っ越し前に口座を解約し、通帳とキャッシュカード、登録した銀行印を持参すると手続きができます。

他の銀行で今まで使用していた銀行印もそのまま新たな口座の銀行印として使用できます。


印鑑証明登録の変更方法、手続きの流れ

引っ越し時に必要となる実印の印鑑証明登録の変更方法

印鑑証明登録証の住所変更手続きに必要なもの

登録する印鑑(1辺8㎜以上、25㎜以下のもの)
本人確認書類(免許証、パスポート、マイナンバーカードまたは住民基本台帳カード)

手続きは、市町村の役場にある「印鑑登録申請書」に記入をします。

各市区町村のWebサイトで「印鑑登録申請書」のフォーマットをダウンロードすると自宅で記入ができ、手続きがスムーズです。

代理人が申請する場合に必要なもの

登録する印鑑
代理人の認印
代理人の本人確認書類
依頼主直筆の委任状(PDF形式のフォーマットがダウンロードできるところもあります)

急いで印鑑証明書が必要な場合は、代理人ではなく本人が手続きをすると受付した当日に手続きが完了します。

また、東京の特別区、23区や政令指定都市から他の区へ引っ越しする場合は印鑑登録の住所変更手続きが必要になることがあります。

引っ越し前の転出届を出す際に市区町村の役場で確認しましょう。

印鑑証明の住所変更を忘れてしまった場合

市区町村内での引っ越しの場合、転出届を出した時点で自動的に住所変更されるため、手続きは必要ありません。

別の市区町村への引っ越しの場合は、転出届を出すと自動的に印鑑登録が無効になります。

そのため、引っ越し後住所変更を忘れてしまった場合は、印鑑登録がされていないことになります。

印鑑証明書が急に必要になった時のために、別の市区町村に引っ越しをする場合は早めに住所変更の手続きをしましょう。

印鑑登録カードを紛失してしまった場合

万一印鑑登録カードが紛失してしまった場合、すぐに役場へ届け出(印鑑登録証亡失届出)と新しく申請するための印鑑登録申請が必要です。

カードは悪用される可能性もあるため、ないことがわかったらすぐに印鑑登録証亡失届出を出しましょう。

再度登録に必要なものは、登録する新しい印鑑、本人確認書類(身分証明証、写真付住民基本台帳カードなど)です。

また悪用を防ぐために、警察へ落とし物の届け出をしておくことをおすすめします。


まとめ

引っ越し時に必要となる実印の印鑑証明登録の変更方法

引っ越し時に必要となる実印の印鑑証明登録の変更方法について見てきました。

内容をまとめると以下のようになります。

  • 印鑑証明登録の変更は、同市区町村内の引っ越しの場合手続きの必要はない
  • 印鑑証明登録の変更は、別の市町村への引っ越しの際に必要
  • 銀行の届出印は引っ越し後もそのまま使うことができる

引っ越し時には役所関係の手続きが多い上に、引っ越しシーズンなどは手続きに時間がかかります。

つい時間がもったいなくそのまま放っておくと後々手間がかかることがあります。

特に役所関係の手続きは、やるべきことを紙に書き出し、何度も足を運ぶ手間のない様に整理してから行うことをおすすめします。