引っ越しで環境が変わり、気持ちが沈んでしまうかたが多くいます。
特に今まで親元で生活してきた学生さんによくある症状で、気持ちが重たくイライラしてしまいます。
今回は、引っ越しが原因でうつになる「引っ越しうつ」の症状と対処法を紹介します。
引っ越しうつ病の症状と原因
引っ越しうつ病には様々な症状がありますが、症状の重さは人それぞれです。
引っ越しうつ病の症状
気持ちが沈んで、憂うつ
少しのことでイライラしてしまう
集中力が持続しない
仕事や家事などのやる気が出ない
寝つきが悪く、朝は目覚めるが起きる気がしない
朝から体が重くて疲れている
頭がぼーっとしている
以前は楽しかったことが楽しめない
誰かに会うのがおっくうになる
食欲がわかず、力が出ない
肩や背中が時々痛む
動機が起こり、急に汗をかく
手足の冷えが気になる
喉に何かがつかえているような感じがする
今まで何もなかった方が、引っ越しを機に上記の様な症状に悩まされることがあります。
また、同じ状況でもなりやすいかたとそうでないかたがいます。
引っ越しうつ病になりやすいかた
とても几帳面なかた
完璧主義のかた
責任感が強く、真面目なかた
誠実なかた
気配りや他人への配慮ができるかた
向上心の強いかた
これらの特徴を見ていくと、周囲の人に気遣いができ、人と調和して生活できるかたに多く見られます。
一見かかりにくそうなかたでも大きなストレスがきっかけでかかってしまう場合があります。
症状も軽いかたから重いかたまでいるため断定しにくい病気ですが、ストレスや不安は誰にでもあるため自分でも気付きにくい病気です。
引っ越しうつ病の原因
引っ越しうつ病の原因には、元々持つ人の性格や行動、または周りの環境が影響しています。
特に引っ越しの場合は住む場所が変わるため、周りの環境の変化によるものが多くあります。
新しい環境への不安
まだ引っ越しをしていない状態のかたでも引っ越しうつになる可能性があります。
新しい環境になるとすぐに馴染めないかたや近所のかたへの不安が大きな原因となっています。
引っ越しの準備の忙しさやストレス
単に引っ越しの準備が忙しすぎて引っ越しうつにかかる人も多いです。
特に元々細かいことが苦手なかたは、普段よりも手続きや荷造りが忙しいため、気持ちが落ち着かず不安になります。
引っ越しうつ病の対処法と予防法
引っ越しうつ病は誰にでもなる可能性があります。
引っ越しだけでなく、環境の変化で気持ちが沈みがちなかたは対処法や予防法を知っておくことをおすすめします。
引っ越しうつ病の対処法
引っ越しうつ病の対処法には「こうするべき」「こうでなくてはならない」という強い気持ちを一旦置くことです。
引っ越しの準備に頑張り過ぎると心身共に疲れ果ててしまいます。
また、真面目なかたほど自分ができることと同じことを人にも求め、ストレスを多く抱えてしまいます。
引っ越しの後片付けもすぐに片付けたくなってしまい、いくら忙しくても手を止めることができず苦しくなってしまいます。
引っ越し後は片付けや手続きもたくさんありますが、急いでやるものと、そうでないものを分けて片付けていきましょう。
全て急いでやらなくてはならないという焦りをなくすことで、気持ちに余裕が出てきます。
引っ越しうつ病の予防法
引っ越しうつ病を予防するには、新居で模様替えやレイアウトを変えてみて楽しんだり、近所のコミュニティに参加して、友人を作るなど、様々な方法があります。
また、趣味のサークルや地域の集まりにも気軽に参加しましょう。
さらに、知らない街の中で美味しいお店探しや、散歩をしてみるのもおすすめです。
通勤や通学等のために散歩をして新しい道やお店を探してみましょう。
いずれにしても、頑張りすぎは禁物です。
時には「何もしない日」等の気持ちを休める時間を作り、家でゆっくり過ごすのもおすすめです。
まとめ
引っ越しが原因でうつになる「引っ越しうつ」の症状と対処法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 主な症状は気持ちが落ち着かず、やる気が出ないことが多い
- 原因は環境が変わりストレスを貯めてしまうこと
- 対処法は気分を変えて外出したり、引っ越しの片付けはゆっくり行うと良い
「引っ越しうつ」は誰でもなる可能性があります。
特に何でも一生懸命になるかたは引越しとなると力が入り、手続きや作業も自分一人でやってしまう傾向があります。
全ての作業を自分だけで行うのではなく、家族や両親にも関わってもらい引っ越しをしましょう。
また、環境に慣れないというかたは焦ることなく、ゆっくり自分のペースで片付けながら、散歩や外出を楽しむことが大切です。