引っ越しの退去時には部屋のクリーニングをしますが、クリーニング費用は業者によって様々なため、知らないかたも多くいます。
費用はできるだけかけたくない、と思っていてもどこまで掃除をすれば良いのか疑問です。
今回は、引っ越し退去時のクリーニング費用の相場と高いと感じた時の対処法を紹介します。
引っ越し退去時のクリーニング費用の相場と高いと感じた時の対処法
退去時のハウスクリーニングは、毎日掃除をしていても、ほとんどの場合で必要になります。
ハウスクリーニングの種類も小規模なものから大掛かりになるものまで様々です。
ハウスクリーニングの費用は、必ずしも借主負担になるものではなく、契約の中ですでに同意している場合に負担が発生します。
賃貸契約を交わす際は、退去時のハウスクリーニングについてしっかりと確認をしておきましょう。
ハウスクリーニングの費用相場
1DK、1K 20,000~35.000円
1DK~2LDK 30,000~70,000円
3LDK~4LDK 50,000~110,000円
万一クリーニング費用が高いと感じた時は、もう一度請求書にある明細をきちんと確認することが大切です。
ハウスクリーニングは通常、大家や管理会社の中で法人契約をしているため、比較的安く済むことが多いです。
しかし相場よりずいぶん高いと感じた時は、業者や大家に問い合わせましょう。
また、一軒家などの賃貸のハウスクリーニング代は1割~3割程度増すこともあります。
引っ越し退去時の入居者は掃除をどこまでやるべき?
入居時に交わす契約に、引っ越し退去時には「原状回復」をすることとあります。
この「原状回復」の指す意味は、「借りた時の状態に戻す」ということではありません。
「借りた人が故意や過失、不注意、通常の使用を超えた破損や損耗を修理して返却する」ということです。
例えば通常に使用していてもクロスや畳は日焼けしてしまい、色が変化してしまいますがこのような損耗の場合は費用はかかりません。
また、ガスコンロや換気扇の周りのはねた油をそのままにしておいた汚れや、お風呂やトイレの水垢などは掃除をすることで防ぐことが可能です。
このような場合は、長い時間掃除をしないでおいたための汚れとして費用がかかる場合があります。
通常の掃除を普段していれば、引っ越しの退去時に大掛かりな掃除の必要はありませんが、現実は難しく引っ越し時に慌てて掃除をするかたもあります。
しかし、通常の汚れや傷などでない場合、敷金からクリーニング代金を差し引かれてしまうケースもあるため、退去時の掃除はきちんとする必要があります。
敷金に影響するケース
退去時に処分するはずのゴミが残っている
壁や床などの汚れや傷
たばこの煙で汚れた壁
マスターキーの返還ができない
台所の油や水汚れの酷いもの
敷金は基本的に退去時に返還されるものです。
ただし、汚れの酷い部屋や家賃滞納の場合改めて請求することができないトラブルが多く、敷金から差し引くようになります。
不動産会社によってはクリーニング費用を多めに見積もる悪質なものもあるため、引っ越し時の掃除は重要です。
特に、壁や床の汚れやゴミなどは、日々の掃除で防ぐことができます。
できるだけ、汚れたらすぐにきれいにする癖をつけ、引っ越し前にあわてないよう普段から気をつけましょう。
まとめ
引っ越し退去時のクリーニング費用の相場と高いと感じた時の対処法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ハウスクリーニングは必ずしも借主が負担するものではない
- ハウスクリーニングの費用が高いと感じたら、請求書や明細書をもう一度確認する
- 引っ越しの退去時にはきちんと掃除をする
退去時と同時に部屋の大掃除をするのはとても大変なことですが、最後に部屋の清掃をすることは社会人としてのマナーです。
普段から大きな汚れになる前に片付けや掃除をして、余裕を持って引っ越ししましょう。