ペットとして飼われていることが多い熱帯魚ですが、引っ越しをする時は大変運搬が難しいもののひとつです。
何と言っても水槽が重く、また生きた状態で熱帯魚を運搬するには知識も必要です。
今回は、熱帯魚の水槽の引っ越し方法と料金相場、注意点を紹介します。
熱帯魚の水槽の引っ越し方法と料金相場
引っ越しをする際に水槽生物は引っ越し業者に運搬の依頼をすることはできません。
自家用車を使って自分で運搬するか、専門業者への依頼が必要です。
引っ越し前の準備
約1か月前から新しい水に慣れさせる
引っ越しをする時は一度水槽の中の水を捨てる必要があるため、新しい水に慣れることが大切です。
普段1か月に1度くらいで水槽の水を替えている場合はいきなり水を取り替えると熱帯魚はストレスを感じます。
新しい水になれさせるために、引っ越しの1か月程前から、週に1回程度のペースで水を取り替えましょう。
引っ越し1週間前から水温を常温に近づける
引っ越しの移動中は水槽の中と同じような水温調節はできないため、水温に慣らす必要があります。
急激な水温の変化は熱帯魚にストレスを与えてしまう可能性があります。
水温に慣らすために、引っ越し1週間前くらいから少しずつ水温を常温に近づけましょう。
引っ越し2日前には餌やりを少なくする
熱帯魚を運搬する際は、通常の水槽を使って運搬することはできないため、コンパクトな入れ物に移します。
そのため、数日前に餌を食べているとコンパクトな入れ物の中身が糞などで汚れるため、餌やりを少なくする必要があります。
3日前から段々減らしていき、前日は餌やりを控えましょう。
水槽の引っ越しをする際の料金相場
熱帯魚の引っ越しの際に用意するもの
ビニール袋(厚手)
輪ゴム
緩衝材
酸素スプレー
クーラーボックス
ポリタンク
また、自分で運搬するため、車がない場合はレンタカーの予約が必要です。
レンタカーの種類も荷物の上げ下ろしができるものを選びましょう。
水槽の引っ越しを依頼した場合の料金相場
水槽や飼っている魚の数にもよりますが、東京から大阪までの水槽の引っ越しの料金相場は約4万円です。
やはり生き物や水を運ぶには相応の料金がかかります。
詳細については、水槽専門輸送業者に相談しましょう。
また、引っ越しを機に思い切って魚を手放したいかたは、魚を扱っているペットショップなどに問い合わせください。
熱帯魚の水槽を引っ越しする際の注意点
熱帯魚の引っ越しをする場合、日取りは人とは別な日に行いましょう。
水槽の運搬や設置に時間がかかるため、普通の引っ越しのようにはいきません。
また、水を扱うため、横で荷物の運搬や荷解きをするには濡れてしまう可能性もあります。
できれば人の引っ越しを先に終わらせ、次に熱帯魚を運び入れるのが理想的です。
その分旧居の家賃が日割りで発生することになりますが、あわただしく引っ越しを行い、トラブルや事故を起こしてしまっては大変です。
数日ずらして水槽を運び入れ、落ち着いて作業することをおすすめします。
熱帯魚を買いはじめて間もないかたや長距離の引っ越しのかたは、専門業者に依頼することをおすすめします。
よほど慣れているかたは別ですが、普通に引っ越しをするだけでも忙しいところに水槽の運搬をするのは難しいでしょう。
専門業者に依頼すると引っ越し当日まで準備することなくスタッフが様々な管理を行うため、自分は家の引っ越しに専念できます。
まとめ
熱帯魚の水槽の引っ越し方法と料金相場、注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 一般的に引っ越し業者に水槽の移動は依頼できない
- 水槽の引っ越し準備をする時は、熱帯魚にストレスを与えないようにする
- 扱うものが生き物や水のため、専門業者に依頼するほうが良い
安心して熱帯魚を移動するには専門業者の引っ越しが一番です。
特に熱帯魚は水の温度管理や水質管理が重要な生き物のため、手間がかかります。
水槽の引っ越しについて、ペットショップのかたに尋ねてみるのも方法の一つです。
自分の引っ越しの状態もよく加味して選択しましょう。