引っ越しするとすぐに必要なのが電気です。
万一ガスは通っていなくても作業はできますが、電気が通っていない場合は身動きをとることができません。
特にエアコンの設置などは電気を使って作業をするため、新居ですぐ使えるようにする必要があります。
今回は、引っ越し後に旧居のブレーカーを落とす手順と注意点を紹介します。
引っ越し後に旧居のブレーカーを落とす手順
荷物が積み終わり部屋の中が空になるといよいよ新居へ移動です。
引っ越し後の誰もいない部屋の中で万一漏電が起こった際に火災になる可能性があるため、基本的には電気のブレーカーを下げますが、下げる順番があります。
配線用遮断器
漏電遮断器
アンペアブレーカー
この順番でブレーカーを下げます。
また、ブレーカーを下げるのは建物によって異なるため、管理会社や大家に確認してから行ってください。
万一ブレーカーを下げずに退去してしまった場合は、電気の解約手続きが行われていれば問題ありません。
さらに電気の解約手続きを忘れて退去してしまった場合は、すぐに連絡を入れましょう。
退去日までの電気料金を日割りで算出してもらい、後日料金の請求書が新住所に届けられます。
旧居での解約手続きを忘れてしまった場合、当日連絡を入れれば間に合います。
しかし引っ越し先に電気使用開始の手続きができていない場合は引っ越し当日に電気が利用できない可能性があります。
通常のブレーカーの場合はブレーカーのスイッチを入れれば電気がすぐに利用できますが、スマートメーターの場合は事前の連絡が必要です。
スマートメーターとは、電気自由化に伴う電力消費量をデジタルで測定するものです。
以前は人がわざわざ建物まで行ってメーターを確認する作業を行っていましたが、スマートメーターは電気使用量を各電力会社にデジタルで送ることができます。
電力会社を見直して新電力に乗り換えをしたかたの場合、従来の電気メーターではなく、スマートメーターが取りつけられます。
引っ越し時にブレーカーをいじる際の注意点(旧居、新居)
基本的に退去時にはブレーカーを下げますが、給湯器がある場合は、ブレーカーを下げると配管が凍結する恐れがあるため、先に給湯器の水抜きをする必要があります。
水抜きが完全に終わった後にブレーカーを下げます。
給湯器の場所は、部屋の外にあります。
玄関の横にある鉄の扉の中に給湯器の配管が入っているため、確認しておくと良いでしょう。
水抜きの手順
水抜きの手順は、ガスと給水の元栓を閉め、室内の蛇口を全開にして水を全て出し切ります。
水が出たら蛇口を閉めます。
給水と給湯器の水抜き栓を開け、追い炊き用水抜き栓がある場合は開けます。
水が出てこなくなり次第、全て水抜き栓を閉めます。
手順は建物によって違うため、管理会社や大家に確認しましょう。
新居で電気を使用開始するための作業手順は、アンペアブレーカーを上げ、漏電遮断器、配線用遮断器の順番でブレーカーを上げます。
万一この方法で電気がつかない場合は電力会社へ連絡しましょう。
電気温水器やエコキュートなどを利用している場合は専門の作業が必要となるため、立ち合いが必要です。
引っ越し後に新居でブレーカーを上げても電気がつかない原因と対処方法
引っ越しする地域によって電化製品が使用できなくなる可能性があります。
西日本と東日本では、供給される電気の周波数に違いがあるため、電化製品の周波数を確認する必要があります。
電化製品の表記に50Hz、60Hzのどちらかしかない場合は表記に適応できる場所のみ使用が可能です。
また、50/60Hzの表記の場合はどちらにも対応できます。
周波数の影響を受ける電化製品
冷蔵庫
洗濯機
空気洗浄機
加湿器
扇風機
上記の電化製品は、使用できる場合とそうでない場合があるため、注意が必要です。
周波数の違いで使用できなくなる電化製品
蛍光灯
電子レンジ
上記の電化製品は、部品の交換や調整が必要になります。
最近は共用できる電化製品が増えているため、すぐに購入するのではなく取扱説明書を読んで対応することをおすすめします。
周波数に問題ない場合に確認すること
近所も停電していないか確認する
近隣で事故や工事があった場合、一時的に電気が停電している可能性があるため、周りの家の様子を確認しましょう。
自分の家のみ電気がつかない
契約電力より使用している電力が多い可能性があります。
引っ越し時すぐに電子レンジなどの使用によってアンペアを超えていた場合はアンペアブレーカーをもう一度上げましょう。
部屋の一部に電気が通っている
配線用遮断器が切れている可能性があります。
切れている場合はつまみを上げます。
つまみを上げても変わらなければヒューズが飛んでしまっている可能性があるため、注意が必要です。
旧居での利用停止手続き、新居での利用開始手続きに関してわからないことがある場合は、以下の情報を用意して電力会社に確認をしましょう。
契約者氏名
現住所
引っ越し先住所
引っ越し日時
お客様番号
まとめ
引っ越し後に旧居のブレーカーを落とす手順と注意点について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- ブレーカーの下げる順番を間違えないようにする
- 引っ越し後人のいない場所で火災が起きた場合に備え、ブレーカーを下げる
- 建物によってブレーカーが異なるため、ブレーカーを下げて良いか管理会社に確認をする
引っ越しを機に料金がお得になる新電力会社に乗り換えるかたもいます。
選択肢が増えると手続きが複雑になり、自己責任も増えるためしっかりと管理する必要があります。
引っ越しの場合はやることがとても多いため、早めの準備が大切です。
電気やガス、水道などのライフラインもWebサイトを上手に利用して手続きを済ませると時間がとても短縮できるため大変おすすめです。