派遣会社の登録には本人確認が必要です。
本人確認をする際には住所が記載されている証明書が必要なため、引っ越し後は必ず住所変更の手続きが必要になるとも言われます。
また、住民票と現住所が違うと派遣の登録ができないのではないかと、不安に思うかたもいます。
今回は、派遣社員が引っ越しをした時の会社への住所変更手続きを紹介します。
派遣社員が引っ越しをした時の会社への住所変更手続き
派遣社員の引っ越しの住所変更手続きは、法的には報告義務はないとされています。
派遣先には指揮命令権がありますが、派遣労働者とは雇用の関係で成立しています。
派遣先に提出する書類は、経歴書といった個人情報を伏せた履歴書のようなものです。
経歴書は住所も市くらいまでしか掲載されません。
その他の派遣通知書や派遣先管理台帳にも住所の記載の強制は特にありません。
ただし、源泉徴収票の発行の際に新たな就職先に年末調整をしてもらう必要があります。
今の勤務先で住所変更をしない場合、実家の住所で源泉徴収票が発行されてしまいます。
また、派遣会社からの郵便物が届かない可能性もあるため、住所変更はしておいた方が良いでしょう。
派遣会社に登録する際も、住民票に記載されている住所と現在住んでいる住所が異なっていても派遣の登録はできます。
しかし本人確認の際に免許証などと違っている場合、登録できない可能性もあります。
住民票と現在の住所が異なっている場合、住んでいる住所の住民票にきちんと書き替え、派遣会社に登録する方が後々面倒なことにはなりません。
万一住民票に記載されている住所と生活場所が違っていても派遣会社には理由をきちんと話しましょう。
まとめ
派遣社員が引っ越しをした時の会社への住所変更手続きについて見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 派遣社員の引っ越しの住所変更手続きは、法的には報告義務はない
- ただし源泉徴収の書類などを新しい職場に依頼する時に、実家の住所が記載される
- どうしても住所変更の手続きを断りたい時は、理由をきちんと話しておく
一人暮らしや同棲中、引っ越ししたばかりのかたは忙しくて住民票を移していないかたもいます。
派遣会社に登録することは可能ですが、後々住所変更をしなかったことで面倒なことにならないとは限りません。
できる限り住所変更はどの手続きも済ませておきましょう。