友人や会社関係のかたが引っ越しの際には餞別を贈ることがあります。
餞別は今までお世話になったかたへの感謝や、新しい土地での無事を祈願しての贈り物です。
一言に餞別と言っても現金や品物等、中身は様々です。
今回は、引っ越しの餞別を贈った方が良いケースと金額の相場について紹介します。
引っ越しの餞別を贈った方が良いケース、贈らない方が良いケース
引っ越しの餞別を贈るかどうかは相手の立場を考えることがとても大切です。
友人やママ友、上司が自分にとってどのような関係なのかを考える必要があります。
引っ越しの餞別を贈った方が良いケースは、会社関係のお世話になった方々です。
退職するかた、転勤等で引っ越しをするかたへお礼の気持ちやこれからの門出として品物や現金を贈ります。
贈らないほうが良いケースは、餞別の中身に関係します。
一般的に自分より目上のかたや上司へ個人名で餞別として現金を渡すのは失礼にあたります。
現金を個人名で渡す場合は「おはなむけ」「お礼」など、表書きを変えて贈るか、会社の部署として贈りましょう。
例えば定年退職後にリタイアせず、これから新たな仕事に就く上司がいた場合には、部署として「おはなむけ」と書いて贈ると喜ばれます。
餞別を贈る時の注意
一般的に餞別を贈るタイミングは会社の退職や転勤、引っ越しより少し前に渡しましょう。
引っ越し祝いとは意味が違い、餞別は贈る方との別れに当たり、今までの感謝を伝え、これからの門出を祝います。
引っ越し祝いは新しい土地に移ることや家を持つこと自体を祝います。
餞別を贈る場合、のし袋を間違えないよう注意しましょう。
餞別に使用するのし袋は、紅白の蝶結びや花結びの水引きのものです。
のし袋が用意できない場合は、白い封筒を使用することも可能です。
封筒やのし袋の表書きの名前は、3名まで書くことができます。
4名以上になる場合は、代表者の名前を書くか、「〇〇〇課」と書きます。
名前の順番は右側から役職や年齢の高い順番に記載しましょう。
また、多くの人数で餞別を贈る場合は、名前を書いた別紙を封筒の中に入れておくことも可能です。
中袋の金額の表示の方法は、旧字体の漢数字を使用して書きます。
また、お札同士の向きと中袋、外袋の向きをきちんと合わせて入れることも忘れないようにしましょう。
喜ばれる引っ越しの餞別と金額相場
引っ越しの際の餞別の相場は贈る相手によって様々です。
会社関係 3,000円~10,000円
友人や知人 3,000円~10,000円
兄弟姉妹 5,000円~10,000円
親戚 10,000円~50,000円
近所 2,000円~5,000円
餞別はお金だけでなく、相手によっては品物を贈ることも喜ばれます。
商品券、タオル、食器、カタログギフト、洗剤、家電、お菓子、時計、インテリア用品、観葉植物などが贈り物として選ばれています。
ただし、商品券や現金を個人で目上のかたや上司に贈るのは失礼にあたります。
贈りたい金額相当の品物を選ぶことをおすすめします。
また、荷物になるもの、インテリア用品、観葉植物などは相手によって善し悪しがあるため、注意して選びましょう。
まとめ
引っ越しの餞別を贈った方が良いケースと金額の相場について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 餞別は特に会社関係のかたに贈ると良い
- 目上のかたや上司に餞別を贈る場合、現金や商品券を避ける
- 餞別を贈る際には、荷物になるものや相手の好みを問うものは注意して選ぶ
餞別は相手のかたにとって大事な節目の時です。
餞別の中身を決める際には相手のことをよく考えて選びましょう。
また、餞別はお返しを必要としないため、中身がどの様なものであっても相手が心苦しくなく、今後も良い関係を保つことができる程度のものを準備しましょう。