引っ越しをするのに絶対トラブルがないとは言えませんが、信頼できる業者に引っ越しを依頼して気持ちよく新しい家に移り住みたいと誰もが考えます。
実際には年間で約2,000件以上の引っ越しトラブルがあり、利用者の対応は様々です。
今回は引っ越し時によくあるトラブルと対処方法、予防方法を紹介します。
引っ越し時によくあるトラブル
引っ越し時のトラブルは深刻なものから小さなことまで報告されます。
基本的に国土交通省が定める「標準引越運送約款」には、業者の過失でも3か月の期限を過ぎると責任がなくなる、とあります。
トラブルがあった場合、できるだけ早く業者に連絡をしましょう。
引っ越し時によくあるトラブル
荷物の傷や破損
タンスにキズがつき弁償してもらった
DVDプレーヤーが故障した
引っ越し当日のスタッフへの不満
汚れた靴や靴下で新居に上がる
照明のつけ間違い
車内の忘れ物
スタッフや業者全体の説明不足
人それぞれ言うことが違う
冷蔵庫の搬入ができない
書類が送られて来ない
時間の遅れについて
スタート時刻の遅れ
遅れの連絡が遅い
段ボールが約束した日に届かない
料金に関してのトラブル
見積もりと異なった料金を請求された
当日追加料金を請求された
様々なトラブルの中でも上記の様なトラブルが最も多く報告されています。
これに対して引っ越し業者へ最も求める対応策は柔軟で素早い、誠意ある対応です。
利用者は引っ越しが終わり、一日でも早く日常の生活に戻りたいと考えます。
トラブルの際には手際が良く迅速な対応と、会社として信頼できる対応が求められます。
引っ越し時によくあるトラブルの対処方法、予防方法
どの様な業者でもトラブルが起きないとは限りません。
また、トラブルは起こさない予防が最も大事なことですが、起きてしまった後の対処法も重要です。
トラブルを起こさないための予防方法
現地の訪問見積もりの際に決まったことを書き留める
見積もりの時点で料金に関して、追加請求の可能性があるかスタッフに尋ねる
トラブルになる前に家財にキズがないか、きちんと調べておく
トラブルになってしまった後の対応策
家財の破損
破損に気づいたらすぐに作業員へ伝え、あまり大きな破損の場合は補償してもらえるか話をします。
もし相手の対応が曖昧な時は、営業担当者にその日のうちに電話で連絡をしておきましょう。
万一補償してもらえない様な時は、消費者センターに相談しましょう。
ただし、家財の破損の場合は新品と交換することはできません。
引っ越しの家財は中古品のため、修理や代替品との交換で対応します。
また、高価なものに関しては多くの場合、補償の対象にはなりません。
大切なものは梱包する前に写真を撮っておくことをおすすめします。
作業中に部屋が汚れた、傷がついた
引っ越し作業中に部屋の中に靴の汚れがついてしまったり、運搬中に壁に傷が付いた場合、保険で補償することが可能です。
引っ越し作業中につけてしまった傷だということがわかるように、日付入りの写真を撮影しておくとわかりやすく話がスムーズです。
引っ越しが終わり次第すぐに、無事に家財を運ぶことができたかどうか、家の中を点検しておきましょう。
時間の遅延
約束の時間に引越しがスタートできず、支障が出た場合は契約違反になります。
契約違反をした場合、引っ越し料金の減額を求めることができます。
引っ越しトラブルを防ぐには、現地の訪問見積もりの際にお互いに納得できるまできちんと打ち合わせをしましょう。
打ち合わせの段階で納得がいかない場合は、その業者の利用はおすすめできません。
また、見積書にきちんと目を通しておくこともとても大切です。記載漏れなどを見つけた時はすぐに連絡し、書き直してもらいましょう。
見積もりの記載漏れによってトラブルになるケースがあるため、口頭での約束は避けましょう。
まとめ
引っ越し時によくあるトラブルと対処方法、予防方法について見てきました。
内容をまとめると以下のようになります。
- 引っ越し後、トラブルに気が付いたらすぐに業者に連絡をする
- トラブルを起こさないために、現地の訪問見積もり際には大事なことは全て記載する
- 家財や部屋の破損や傷は日付入りの写真をすぐに撮影しておく
引っ越しのトラブルは業者だけでなく、消費者センターにも数多く報告されています。
どの様な引っ越しの場合でも、引っ越し前の相談や確認がとても大切です。
様々なケースがありますが、未然にトラブルを防ぐことができる様に冷静に対応しましょう。